漫画家どっとこむ☆
日本の文化を支える敬愛すべき漫画家先生の
顔や年収などをチェックしちゃいます♪
男性漫画家

沙村広明の顔やおススメの作品を紹介!ナルト作者岸本斉史との関係も気になる!

元SMAPの木村拓哉さんが主演した映画、
【無限の住人】を皆さんはご覧になりましたか?

木村拓哉さん主演というだけでも話題が高くなるのに、
ましてや【無限の住人】がまさか実写化されるなんて・・・

筆者がこの話をネットニュースで初めて見たときは、
「どっきりか何かか?」と驚いたものです。

という訳で今回は、
【無限の住人】の沙村広明先生にスポットを当てようと思います。

沙村広明先生といえば、
緻密で躍動感あふれる、
細かい筆致で描かれるアクションシーンと、
目を覆いたくなるようなリアルな残虐描写、
そして妙に色っぽい切れ長の目をした気が強そうな、
女性キャラクターが印象的です。

また時折挟まれる、
各キャラクターの人生を達観したかのようなセリフ回しと、
短編で披露しているぶっ飛んだ物語展開、
元ネタがわかりづらいマニアックでブラックなギャグなど、
沙村広明先生の作品には詰め込まれています。

画力だけでなくストーリーテリングやその発想力などで、
読者からは、
「漫画家として必要な能力を高水準に兼ね備えた漫画家」や、
「天才」と称されています。

そんな沙村広明先生の顔や結婚しているのか、
プロフィールに迫ってみます。

さらに沙村広明先生は、
【NARUTO】の岸本斉史先生との関係が、
ネットでよく話題に上がっているので、
お二人の関係についても調べてみました。

そしておススメ作品を紹介しながら、
沙村広明先生の天才性についても触れていこうと思います。

それでは一緒にチェックしてみましょう♪

(主な内容)

  • 沙村広明プロフィール
  • 沙村広明と岸本斉史との関係は?
  • 沙村広明、おススメの作品
スポンサードリンク

沙村広明プロフィール


(映画【無限の住人】三池崇史監督とのイベントトークより引用加工)

沙村広明 プロフィール
ペンネーム沙村広明
(さむらひろあき)
本名本名は非公開
生年月日1970年2月17日
血液型 ―
身長 ―
学歴多摩美術大学美術学部油絵科 卒業
出身千葉県出身
デビュー作無限の住人
(1993年「月刊アフタヌーン」)
主な作品《連載作品》

  • 無限の住人
    (1994-2012「月刊アフタヌーン」)
  • ブラッドハーレーの馬車
    (2005-2007「マンガ・エロティクスF」)
  • ハルシオン・ランチ
    (2008-2011「good!アフタヌーン」)
  • 幻想ギネコクラシー
    (2010-2017「楽園 Le Paradis」)
  • ベアゲルター
    (2011-「ネメシス」)
  • 春風のスネグラチカ
    (2013-2014「マンガ・エロティクスF」)
  • 波よ聞いてくれ
    (2014-「月刊アフタヌーン」)
  • 鬼脊上村の晦
    (2017-「楽園 Le Paradis」)

《読み切り作品》

  • 無限の住人
    (1993「月刊アフタヌーン」、無限の住人第1巻収録)
  • みどろヶ池に修羅を見た
    (1999 「アフタヌーンシーズン増刊」、おひっこし 竹易てあし漫画全集収録)
  • 少女漫画家無宿 涙のランチョン日記
    (2000 「アフタヌーンシーズン増刊」、おひっこし 竹易てあし漫画全集収録)
  • おひっこし
    (2000、2001 「アフタヌーンシーズン増刊」、おひっこし 竹易てあし漫画全集収録)
  • 青春じゃんじゃかじゃかじゃか
    (2003 「赤い牙3 」(同人誌)、シスタージェネレーター 沙村広明短編集収録)
  • エメラルド
    (2004 「月刊アフタヌーン」、シスタージェネレーター 沙村広明短編集収録)
  • 制服は脱げない
    (2005-2006 「QuickJapan」、シスタージェネレーター 沙村広明短編集収録)
  • 下層戦略 鏡打ち
    (2006 「近代麻雀オリジナル」、シスタージェネレーター 沙村広明短編集収録)
  • ブリギットの晩餐
    (2006 「月刊アフタヌーン」、シスタージェネレーター 沙村広明短編集収録)
  • シズルキネマ
    (2008 「月刊コミックフラッパー」、シスタージェネレーター 沙村広明短編集収録)
  • 久誓院家最大のショウ
    (2009 「月刊アフタヌーン」、シスタージェネレーター 沙村広明短編集収録)
  • イヴァン・ゴーリエ
    (2013 「楽園 Le Paradis」、幻想ギネコクラシー 第1巻収録)
  • 鳳梨娘
    (2013 「楽園 Le Paradis」、幻想ギネコクラシー 第1巻収録)
  • ぷれぐなぷれぐな
    (2014 「楽園 Le Paradis」、幻想ギネコクラシー 第2巻収録)
  • 軍傳
    (2016 「週刊ヤングマガジン」、幻想ギネコクラシー 第2巻収録)
受賞歴【無限の住人】

  • 第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(1997)
備考
  • 好きな小説家は谷崎潤一郎先生、女優の吉永小百合さんのファンであることをを公言している
  • 大学時代は漫研での活動に力を注いでいた。というように、当時の漫研には、先輩に冬目景先生、後輩に玉置勉強先生が在籍していた。
  • 大学の同じ学科の同級生に五十嵐大介先生も在籍していたものの、学生時代はお互いに授業を受けていないことが多かったため、会話したことはなかった。
  • 漫研OBの先輩である山田玲司先生に持ち込みを薦められたことで、デビューのきっかけをつかむことになる。

※2017年10月現在

沙村広明先生といえば、
画力が高くて長編も短編も物語にオリジナリティがあって面白く、
漫画家としての能力が高水準にまとまっているのに、
なぜか一般受けしない作品が多い印象があります。

それは作品に、
沙村広明先生自身の趣味嗜好が強く反映されているから、
ともいえるでしょう。

そのため、
好きな人はハマるのですが、
受け付けない人も多いんでしょうね。

そんな沙村広明先生は結婚されているんでしょうか?

趣味に生きる人は結婚生活に向かないと、
知人から聞いたことがあるので、

沙村広明先生はもしかして・・・と思い、
調べてみましたが、

沙村広明先生が結婚について明言している記事は、
残念ながら見当たりませんでした。

しかし【NARUTO】の岸本斉史先生との対談記事で、

「結婚して子供ができたら作品にも親目線が入るようになり、
丸くなって作風が変わる」

といったようなコメントを残されていました。

個人的な推測ですが、
今でも連載中の作品から垣間見えるとがり具合からして、

おそらく独身なのでは?

と思ったんですが。
どうでしょうね?

実際のところはわかりません。

好きな小説家として谷崎潤一郎先生を挙げているところに、
筆者も谷崎潤一郎先生の作品が大好きなので、
個人的に親近感を感じました。

そんな沙村広明先生は、
谷崎先生の「刺青」を基にした作品を、
デビュー前に投稿したことがきっかけで、

大学在学中に漫画家としてのデビューを勝ち取りました。

デビューするまでは大友克洋先生の影響を強く受けてており、

オリジナリティを追及するためにも、
大友先生風の画風からの脱却を意識するようになったそうです。

またゲームにはまっていた時期があると語っているとおり、
当時ハマったゲームやゲームについてのウンチクが、
作中で小ネタとして披露されることが多々見られます。

小学生の頃から漫画家を目指していて、
他の職業には眼もくれなかったというほど漫画家一筋。
手塚治虫先生や藤子不二雄先生、
そして高橋留美子先生の作品に感銘を覚えたそうです。

 

次は皆さんが一番気になっているであろう、
沙村広明先生と【NARUTO】の岸本斉史先生の関係について、
見ていきましょう。

 

沙村広明と岸本斉史との関係は?

それでは、
沙村広明先生と岸本斉史先生の関係についてですが、

大人気の漫画家同志の関係って、
何だかきになっちゃいますよね?

岸本斉史先生がデビュー当時からインタビューで語っていますが、

岸本斉史先生は【無限の住人】の大ファンで、
沙村広明先生に憧れていたということがきっかけで、
【NARUTO】の完結記念として、
おふたりが対談したことが話題を呼びました。

おふたりの対談記事は漫画アプリの「ジャンプ+」に、
期間限定で公開されました。
(現在は残念ながら読むことができません)

筆者は運よく対談記事を読むことができたので、
その内容を簡単に説明します。

岸本斉史先生は大学在籍中に、
【無限の住人】の第1話を漫研の先輩に薦められる形で読んで、
沙村広明先生の画力の高さに衝撃を受けたそうです。

それと同時に当時、
岸本斉史先生は侍漫画を描いていたこともあり、
沙村広明先生に「先を越された」と感じたことで、
ジャンルを少し変えて、
忍者漫画を描く決断をするきっかけになったといいます。

互いの絵の特徴についての話題になると、
岸本斉史先生が沙村広明先生の影響をもろに受けていることを、
告白されており、

特に手の描き方は沙村広明先生の描き方を参考にしていると、
答えています。

他にも沙村広明先生が、
【無限の住人】で披露しているアクションシーンでのコマ割りについても、
大ゴマではカメラアングルを引きで、
各キャラクターの位置を把握できるように描いて、
次に続く小さいコマでは、
カメラアングルを、
各キャラクターの手や足・顔といったパーツに移すことで、
キャラクターの動きや緊張感・焦燥感を、
絵だけでわかりやすく説明している点を学ばせてもらったとも、
岸本斉史先生はおっしゃっています。

この対談記事から、
岸本斉史先生が沙村先生の作品を独自に研究することで、
自分の漫画テクニックを上げたということから、
沙村広明先生は岸本斉史先生にとって、
「教科書」や「参考書」のような存在ともいえるでしょう。

また対談記事では、
沙村広明先生がお互いの弱点についても語っており、
ふたりとも共通して、
各キャラクターに愛を感じる話づくりをするため、
話が冗長になってしまうといった特徴があると分析して、
互いに納得しています^^

たしかに二人の作品では、
サブキャラクターや敵キャラクターでも、
回想シーンや生い立ちが語られることで、
人間性を深く知ることになって、

嫌な奴でも愛着がわいてしまうんですよね。

筆者がこの二人の作品を読んで感じた共通点として、
作品内で手が特徴的に描かれていることがよくわかります。

そして【無限の住人】も【NARUTO】も多少異なるものの、
手が物語の結末に大きく関わっているんです。

両作品共とても印象に残る結末の為、
是非読み比べしてみるのをおススメします。

そして!この手に関する話は、
沙村広明先生と岸本斉史先生二人だけでは
終わらないんです・・・!?

現在「週刊少年ジャンプ」で大人気連載中の、
【僕のヒーローアカデミア】の堀越耕平先生は、
【NARUTO】に影響を受けたとインタビューで公言されており、

堀越耕平先生も手を描くことが好きで、
作品内でもこだわりが見られます。

このように沙村広明先生の影響は直接ではないにしても、
後進の漫画家に受け継がれているようです。

長くなってしまいましたが、
沙村広明先生と岸本斉史先生の関係性が、
少しでもわかっていただけたでしょうか?

それではここから、
おススメ作品を紹介しながら、
沙村広明先生の天才性についても語ってみようと思います。

 

スポンサーリンク

 

沙村広明、おススメの作品

ここからは、
沙村広明先生のおススメ作品を一緒に観ていきましょう。

まずひとつ目のおススメ作品は、
木村拓哉さん主演で実写映画化された、
【無限の住人】です。

新装版 無限の住人(1) (KCデラックス アフタヌーン)

 

ちなみに筆者は映画はまだ見ていないのですが、
見た目だけなら、
天津景久(あのつかげひさ)役の福士蒼汰さんが、
ハマり役のように思いました。

無限の住人【Blu-ray】 [ 木村拓哉 ]

映画の評判を見てみると、
木村さんの主演ということで話題になったものの、
過去の木村さんの映画作品に比べると、
観客動員数は思うように振るわなかったようです・・・

【無限の住人】も長期連載の人気作とはいっても、
残虐描写の多さから一般受けする作品とは言えず、
漫画好きの間では名の知れた作品でも、
一般的には知名度が低かったためといえるでしょう。

まぁどちらにしてもこの作品は、
実写映画よりも原作である漫画を読むことをおススメします。

あらすじは、
家族を目の前で惨殺された少女・浅野凛(あさのりん)が、
親の仇の天津影久(あのつかげひさ)に復讐するために、
「百人斬り」の異名を持つ不死身の男・万次(まんじ)を用心棒にして、
旅に出るという物語です。

とにかくこの作品の見どころは、
沙村広明先生の繊細な筆致で描かれる圧倒的なアクションシーンです。
天津影久と吐鉤群(はばき かぎむら)、
作中最強の剣士である乙橘槇絵(おとのたちばな まきえ)の戦闘シーンは、
とにかく圧巻です。

ただし剣戟アクションの為、
人体が欠損する描写がよく描かれているので、
そういうのが苦手な方にはおススメできません。

特に尸良(しら)や百琳(ひゃくりん)が登場するエピソードでは、
見ていられないような残虐シーンも多いため、
読まれる方は事前に覚悟しておいた方がいいですよ^^;

とはいっても、
そういったハードなシーンばかりがこの作品の見どころではありません。

物語の半ばで、
凛が仇である天津と共に旅をすることになる辺りから、
単純な復讐劇ではなくなり、
憎しみの連鎖を止めるためにも仇討ちをやめるべきか、
憎しみの感情をそのまま天津にぶつけるべきか思い悩みます。

こういった各登場キャラクターの心理描写や、
間に挟まれる人生を達観したかのようなキャラクターのセリフが、
とにかくカッコよくて、
ページをめく指が止まらなくなりますよ!

中でも一番印象に残っているエピソードは、
凛が一人で天津を追って加賀に向かい、
関所で偽装手形がばれないように命を懸けて演技をする話ですね。

目的のために手段を選ばない肝の据わった凛の表情と、
覚悟のこもった眼がとても印象的です。

関所破りに加担した宿屋の夫婦の人情のこもった、
おにぎりにもグッとくるものがありました。

他にも紹介したいシーンはいっぱいあるのですが、
語りだしたらきりがないので、
この辺でやめておきます☆

 

続いてのおススメ作品は、
【波よ聞いてくれ】です。

波よ聞いてくれ1巻【電子書籍】[ 沙村広明 ]

この作品は「月刊アフタヌーン」で絶賛連載中。
カレー屋のおしゃべりな残念美人が、
ラジオ局のディレクターに酔っぱらって絡んだことがきっかけで、
新人ラジオパーソナリティーとしてデビューするという物語です。

前作の【無限の住人】とは違って、
人を斬りまくるような話じゃなく、
笑える話になっています。

ヒロインの鼓田ミナレ(こだミナレ)は、
外見だけなら人目を惹くほどの美人なんですが、
図太くて無遠慮でおしゃべり好きな性格と、
酒癖の悪さに加えて、
男を見る目の無さから、
破天荒な人生を歩んでいます。

それだけでも十分インパクトがあるのに、
類は友を呼ぶというのか?
ミナレの周囲には一癖ある人ばかりが集まっていて、
とにかく登場人物の掛け合いが非常にユニークなんです。

人生をなめたような発言を繰り返すミナレに対して、
カレー屋の店長が放ったツッコミが秀逸なんです。

「お前にとって世の中はチュッパチャップスか何かなのか?
なめすぎだろベロベロと」
出典:「波よ聞いてくれ」1巻 第4話 「あなたに用がある」より抜粋

他にも地元ネタ(北海道札幌市が舞台)や、
元ネタがわかりにくいマニアックなツッコミとボケが数多く登場します。

とにかくラジオのパーソナリティーという、
珍しい職業にスポットを当てた作品なので、
普段からラジオを聞いているリスナーの方々には、
ラジオ局の仕事や番組がどういう風に作られているかも解って、
楽しめるのでおススメです!

 

3つ目のおススメは、
【ハルシオン・ランチ】です。

ハルシオン・ランチ(1) (アフタヌーンKC Good! afernoon KC) [ 沙村広明 ]

この作品も【波よ聞いてくれ】に近いコメディ作品ですが、
より沙村節の効いたSFを取り入れた萌えグルメ漫画です。

「萌え」と「SF」と「グルメ」って、
どう考えても結びつかないように思える3つですが、
沙村広明先生の手にかかると無理くり化学変化を起こして、
とんでもない作品に仕上がってしまうんです!
(いい意味でですよw)

あらすじは、
会社を経営していた化野元(あだしのげん)が、
部下に2000万円を持ち逃げされてしまい、
ホームレスに落ちぶれていました。

そんな元のもとに、
どこからともなくヒヨスと名乗る、
腹ペコ美少女の形をした宇宙生命体が現れます。。

ヒヨスは元が目を離している隙に、
元の全財産ともいえるリアカーと荷物を食べてしまうんです。

そうこうしているうちに、
元のもとにヤンキーがやってきて、
因縁をつけられてしまい、
空腹で何もできない元は、
ヤンキーのサンドバックになっていました。

そこでヒヨスはヤンキーも食べてしまうんです!

荷物とヤンキーを食べたヒヨスは、
元にもとに戻すように言われて腹の中のものを戻すと、
ヤンキーと荷物が合体した、
まるで人体錬成に失敗した化け物がそこには存在していた・・・

というような物語です。

はっきり言って、
自分あらすじを書いてても訳わかりませんね(汗)

でも、
本当にこんなめちゃくちゃな物語なんです!

なので気になった方は、
自分の目で確かめることをおススメします。

性欲と食欲は繋がっているという説がありますが、
それを体現した漫画といっても過言ではないでしょう。

ちなみにヒヨスの吐き出した後の姿が、
なぜだか事後のように妙に色っぽいのが、
萌えポイントです!

そしてここからが、
沙村広明先生の本領発揮ともいえる、
個人的におススメの短編集2つです。

1つ目の短編集は、
【幻想ギネコクラシー】シリーズです。

幻想ギネコクラシー【電子書籍】[ 沙村広明 ]

2巻まで出ているシリーズ作品で、
残念なことに筆者はまだ1巻しか読んでいないため、
1巻までの内容で紹介しますね。

「ギネコクラシー」=女性による支配、
という意味となっており、
女性を描いた作品です。

13編の短編で構成されている作品で、
どの作品からも沙村広明先生の作風の特徴ともいえる、
妙に艶っぽくて、
気が強そうな女性が数々登場します。

読んでいてなぜか文学作品を読んでいるかのような、
エロスを感じる作品群です。

筆者のお気に入りを選ぶなら、
「楽園からのハッピーバースデー」という作品が一番好きですね。

40歳のさえない童貞のもとに突然妖精が現れて、
「あなたは40年間純潔を守ったことで妖精王になった」
といわれて、
妖精の女王と結婚することになると告げられます。

「妖精の女王は人間界に建言するために依り代となる生物が
必要になるので、いろんな生物を飼育してください」
と告げられたことから、
いろんな生物を飼育することになります。

そして遂に妖精の女王との婚儀の日に、
女王が依り代にしたのは・・・

オチが「これぞ沙村節の真骨頂」ともいえる作品に仕上がっているので、
是非読むことをおススメします。

 

続いておススメの短編集は、
【シスタージェネレーター 沙村広明短編集】です。

シスタージェネレーター 沙村広明短編集1巻【電子書籍】[ 沙村広明 ]

この短編集は【ギネコクラシー】シリーズと比べると、
コメディ要素を抑えたちょっぴりエロスを含んだ、
悲哀や哀愁を感じるショートショート作品が多いのが特徴です。

この中でおススメの作品は、
「ブリギットの晩餐」です。

戦争孤児のブリギットが貴族に買い取られ、
戦争で顔にやけどを負い手と足を負傷した貴族の妹になり替わる、
という物語です。

人身売買の描写や負傷して妹に見限られ、
自暴自棄になった男の描写が描かれているので、
目を背けたくなるようなシーンが多いものの、

ブリギットが途中で自分の使命に気付き、
実の妹のように男に思いやりを持って接するシーンに救われます。

文学的な作品ともいえる名作ですよ。

 

ここまでいろんな作品を紹介してきましたが、
沙村広明先生の天才性は、
枠にはまらない突飛な物語発想力と、
キャラクター同士の掛け合いや、
マニアックなネタとブラックジョークを間に挟み込むことで、
成立させるジ若干強引とも思える構成力。

そして圧倒的な画力と妙に色っぽく感じる女性キャラの、
魅力で押さえつける唯一無二の作風こそが、
沙村広明先生を天才と言わしめる所以だといえるでしょう。

紹介した2つの短編集については、
漫画喫茶や書店にはなかなか置いてないと思うので、
ジュンク堂や紀伊国屋といった大型書店や、
アニメイトなどの漫画アニメ専門店に行ってみると手に入りやすいですよ。

それかKindleがおすすめです。

長くなってしまいましたが、
沙村広明先生の作品を読んだらわかるのですが、
谷崎潤一郎先生の作品が好きと公言するだけあって、
作品に登場する女性や作中で見られるエロス、
また嗜虐的な描写から、
強く影響を受けていることが窺えます。

嗜虐的な描写も沙村広明先生の描く線と物語だからこそ、
痛々しいだけでなくどこか恍惚を感じるような表現ができるんでしょうね。

沙村広明先生は個人的には大好きな漫画家さんですが、
決して万人に受け入れられるような作風ではありません。

しかし自分のスタイルや趣向を貫き通す、
そんなところが沙村広明先生らしくて非常に好感が持てます。

これからも、
我が道を行く沙村広明先生を応援していこうと思います♪

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)