2019年4月で31年間続いた平成が終わってしまいますね。
次はどんな年号になるのか?気になるところですが・・・
そういえば31年前の平成になったばかりの1989年はバブル期で、
いわゆる「ワンレン・ボディコン」のお姉さんたちの時代でしたが、
そんな時代を象徴する流行語に「オヤジギャル」という言葉がありました。
その「オヤジギャル」という言葉が生まれたキッカケが、
【スイートスポット】という漫画で、
これを描いたのが中尊寺ゆつこ先生という漫画家先生でしたね。
![](https://www.manga-ka.com/wp-content/uploads/2019/02/685252FE-E04F-4038-8BFE-3D50B0FDC0B-e1550184959903-300x142.jpg)
実は中尊寺ゆつこ先生。
残念なことに2005年亡くなったのですが、
そういえばどんな先生だったのか・・・?
平成が終わる今だからこそ気になる!
オヤジギャルの生みの親・漫画家中尊寺ゆつこ先生について、
チェックしてみましょう♪
(主な内容)
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中尊寺ゆつこ、プロフィール
中尊寺ゆつこ プロフィール | |
ペンネーム | 中尊寺ゆつこ |
本名 | 小林 幸子 (旧姓:藤原 幸子) |
生年月日 | 1962年5月28日 ※2005年1月31日 没 |
血液型 | ― |
学歴 |
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出身 | 神奈川県横浜市 |
デビュー | 「週刊漫画アクション」と「ビジネス・ジャンプ」の新人賞入選がキッカケでデビュー |
主な作品 |
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備考 |
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中尊寺ゆつこの意外な経歴!
漫画家として活躍していた中尊寺ゆつこ先生ですが、
かつて14歳まで少女モデルとして雑誌やCMなどで活躍されていて、
それも所属していたモデルクラブというのが、
芳村真理さんらを輩出したモデルクラブだったとのこと!
もしかしたら中尊寺ゆつこ先生は、
芸能人になっていたのかもしれませんね。
コチラは単行本の背表紙より中尊寺ゆつこ先生の顔写真。美人漫画家です!!
そんな中尊寺ゆつこ先生ですが実は3歳の頃から、
建築家だった父親の使用済になった設計図の裏に絵を描き始め、
やがて独自にオリジナルの漫画を描くようになり、
小学2年の時に谷岡ヤスジ先生に「天才漫画少女」と紹介されたことで、
テレビに取り上げられ出演するようになったのだとか。
ですが学生の頃は漫画家を志してはいなかったようで、
なんと大学時代はロックバンドを結成。
1984年は自主制作でレコードを、
更には1986年にインディーズレーベル「ナゴムレコード」で、
シングルを出していたこともあるそうです!
しかもこの時結成していたバンドというのが、
かなりコミック色の強いバンドだったそうで・・・
学生バンドだったということで、
卒業と同時にメジャーデビューすることなく解散しているため、
どんなバンドだったのか気になるものの、
今となっては見ることが出来ないのが残念です!!
さて大学を卒業後中尊寺ゆつこ先生は家事手伝いやゴルフ修行をした後、
ようやくここで漫画家を目指すようになるのですが、
「週刊漫画アクション」と「ビジネス・ジャンプ」に応募した結果、
両方とも新人賞受賞したことで漫画家デビュー!
かつて子供の頃から漫画を描くのが上手いと言われていただけあって、
やっぱり漫画家になれるだけの才能をお持ちだったんでしょうね。
ちなみにこの時佳作入選したのが、
【クレヨンしんちゃん】の作者・臼井儀人先生!
お2人は同期デビューだったんですね。
新人賞受賞でデビューした中尊寺ゆつこ先生は、
その後【お嬢だん】や【スイートスポット】などで大人気漫画家となり、
その後1993年からニューヨークへ移住。
苦労して英語の取得し、
アメリカだけでなくアフリカ各国を題材にしたルポ漫画なども手掛けました。
また帰国後も漫画だけでなく、
テレビのコメンテーターや時事風刺エッセイなども手掛け活躍されていましたが、
残念なことに2005年。
42歳という若さでお亡くなりになっています。
死因はS状結腸癌。
2004年夏頃より患っており仕事をしながら治療されていましたが、
入院してわずか5か月で亡くなったということで・・・
まだ子供さんも小さく、
そしてまだまだ活躍できる年齢だっただけあって、
中尊寺ゆつこ先生の死は本当に残念に思います。
中尊寺ゆつこ、夫や子供は?
ところで中尊寺ゆつこ先生はご結婚され子供もいるのですが、
そのお相手というのが、
小林雅明さんという翻訳家で文筆業をされている方。
お2人は1998年にご結婚され、
そして2000年に長女・倭央(わお)さん、
2003年には長男・欧司(おうじ)さんが生まれました。
そして2003年より横浜市内で暮らしており、
中尊寺ゆつこ先生が最期に息を引き取った場所が、
横浜市内の病院だったそうです。
ちなみに中尊寺ゆつこ先生が亡くなった後、
先生の母親と夫の間で遺産のことで裁判沙汰になったこともありましたが、
(夫側が勝訴)
当時小さかった子供さんたちも、
今は19歳と17歳くらいになっていることとですし、
両者が和解されているといいのですが・・・
流行語・オヤジギャルとは?
ところで中尊寺ゆつこ先生が描いた漫画で一躍流行語になった、
「オヤジギャル」
これってどういう意味、
なんでしょうか?
日本語俗語辞書というサイトに、
いい感じで解説されていたので引用させていただきました^^
オヤジギャルとは、年は若いがオヤジのような行動をする女性のこと。
『オヤジギャル』の解説
オヤジギャルとは週刊誌SPAに連載されていた中尊寺ゆつ子のマンガ『スイート・スポット』からきた言葉で、年は若いがオヤジのような行動をする女性(ギャル)のことである(下記具体例参照)。オヤジギャルは当初、同マンガの主人公:小山田ノン(大手物産の問題OL)に対して使われた言葉だが、後にそういった女性に対して使われるようになり、1990年には流行語大賞で新語部門・銅賞を受賞している。【オヤジギャルの具体例】
・駅の立ち喰いソバを平気で食べる
・電車の中でスポーツ誌を読む
・疲れたらユンケル皇帝液を一気飲みするなど
そうそう!
ワンレンボディコンに身を包んだ女子が、
オジサンっぽいゴルフやってたり、
パチンコ店や居酒屋に出没したりするなど、
若いOLが今までやってこなかった、
オジサン行動を取る女性を「オヤジギャル」なんて呼んでいましたね。
(【スイートスポット】より)
そしてこれら「オヤジ化」したOLの日常を、
中尊寺ゆつこ先生が漫画にしたことで、
「オヤジギャル」という言葉が流行し、
ついには1990年・・・平成2年。
新語・流行語大賞新語部門で銅賞を受賞するといった具合に、
当時の世相を表した言葉となりました。
あれから30年以上たちましたが、
「オヤジギャル」という言葉では表現されてはいないにしても、
こういったオヤジギャルのやっている行動というのは、
今や自然なスタイルになっていますよね。
![](https://www.manga-ka.com/wp-content/uploads/2019/02/CA73D2FB-3DB1-4FB9-9F54-6F496553BBB8-e1550185947701-223x300.jpg)
当時のOLのアフターファイブw(【スイートスポット】より)
そう考えると、
中尊寺ゆつこ先生が与えた影響は大きかったんだなって、
改めて思いますね。
中尊寺ゆつこ、主な作品
それでは最後に、
中尊寺ゆつこ先生の代表作を紹介します。
まずは当時のOLを主役にした、
【お嬢だん】
【中古】 お嬢だん(1) アクションC/中尊寺ゆつこ(著者) 【中古】afb
バブル時代のOLの様子を面白可笑しく描かれていて、
なんと!渡辺美奈代さんが主演で実写映画化されています。
それから・・・
オヤジギャルと言えばやっぱりコレ!
【スイートスポット】!!
![](https://www.manga-ka.com/wp-content/uploads/2019/02/685252FE-E04F-4038-8BFE-3D50B0FDC0B-e1550184959903-500x237.jpg)
これらの書籍は現在中古でしか取扱ないようですが・・・
電子書籍のサイトなら、
【お嬢だん】【スイートスポット】が購入できるサイトがあるようなので、
平成元年頃のOLの様子が見たい!オヤジギャルってどんなの?
って興味ある方や、
昔を振り返って懐かしみたい方はぜひ読んでもらいたいですね^^
これ以外に中尊寺ゆつこ先生の作品にどんなものがあるのか?
というと、
ハマのメリーJさん[完全版] 中尊寺ゆつこファンキー名作徹底解剖 (P-Vine Books)
亡くなった後に出されたコチラの4コマ漫画が、
中尊寺ゆつこ先生が描いた最後の作品となっていて、
なんと!夫の小林雅明さんらによる、
追悼座談会というのも収録されているので、
オヤジギャルの漫画しか読んだことない、
中尊寺ゆつこ先生のまた違う漫画などが楽しめる1冊になっています。
中尊寺ゆつこ没後5周年企画!
bmr連載爆笑4コマ漫画が復活!
ニュー・ジャック・スウィングやウェッサイ・ヒップホップといった、
ブラック・カルチャーのみならず、政治ネタから芸能ネタまで織り交ぜた、
中尊寺ゆつこ画伯(05年没)にとって、異色でありながらもルーツ的な名作。
そのカルトな4コマ連載マンガ全作品を完全収録
(Amazon作品紹介より)
ということで、
中尊寺ゆつこ先生について調べてみましたが、
平成が始まった頃、
オヤジギャルという言葉で世の中のOLを元気にしてきた、
中尊寺ゆつこ先生の功績というのは、
今となってはとても大きかったんだなって、
改めて思います。
中尊寺ゆつこ先生のご冥福をお祈りするのと同時に、
30年前を振り返って久しぶりに作品を読んでみたいと思います^^